稲田太鼓のブログ

打つ、囃す、創る。祝う、風になる。

曳き子巡行

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 7月24日(水)、とうとうこの日がやってきた。稲田諏訪神社の境内に次々とメンバーが集まって来る。山車殿の大扉を開き、太鼓山車をゆっくりと曳き出す。この瞬間がいつも嬉しい。今回新調した曳き車を皆で取り付ける。一日無事に動いてくれることを祈りながら。安全祈願祭の後、鏡割り。酒屋さんから用意していただいた鏡割の樽を掛け声とともに割った。「よいしょ、よいしょ、よいしょ」。
 出発すると、いよいよ心配していた空が徐々に暗くなってきた。ポツ、ポツ、と少しあたる雨も気にせず、巡行が始まった。太鼓の音が稲田橋界隈に広がる。交通整理、祝儀方、曳き方、囃子方、それぞれ役割ごとに持ち場についた。
 マルケー前で2回目の休憩を終え、栄町から幸町に差し掛かった。とうとう、どしゃぶり。雨が冷たい。曳き方は皆、身体の芯までズッポリとズブ濡れだ。イチコのクーラーがこんなに効いていると感じた祭りはなかった。
 午後からは往路で壊れた曳き車を修理して、雨の中、快調に再スタート。昼食をとったせいか皆、元気だ。しばらくすると雨もあがった。南本町から上越大通り、大手町からお馬出しまでコースをぐるっと巡る。いつもより少し遅れて夕食をとる。皆、案外疲れを見せない。
 宮入り、市中流しの後、大人全員の力で稲田町内までたどり着いた。あたりは真っ暗、行き交う車も少ない。もう20時。今日はゆっくり休もう。一同大変ご苦労様でした。