16年目の祇園祭
7月24日(金)、太鼓の囃子方、山車の曳き方、祝儀方、誘導方、皆が稲田諏訪神社に集まった。心配していた雨も何とか持ちこたえそうだ。神社参拝後、鏡割りの儀式を終え、まずは稲田橋まで山車を曳く。赤い町名旗を山車の前の破風に飾り、大締太鼓に懸ける紫の町名幕を山車の中央に飾る。皆は稲田太鼓の文字を記した揃いの竹笠をかぶる。メンバーの祭りと太鼓に対するまっすぐな気持ちが嬉しい。
町名旗飾り春祭曳行
上越市地域活動支援事業
高田開府400年記念の祇園祭
15周年記念春祭曳山
曳き子巡行
7月24日(水)、とうとうこの日がやってきた。稲田諏訪神社の境内に次々とメンバーが集まって来る。山車殿の大扉を開き、太鼓山車をゆっくりと曳き出す。この瞬間がいつも嬉しい。今回新調した曳き車を皆で取り付ける。一日無事に動いてくれることを祈りながら。安全祈願祭の後、鏡割り。酒屋さんから用意していただいた鏡割の樽を掛け声とともに割った。「よいしょ、よいしょ、よいしょ」。
出発すると、いよいよ心配していた空が徐々に暗くなってきた。ポツ、ポツ、と少しあたる雨も気にせず、巡行が始まった。太鼓の音が稲田橋界隈に広がる。交通整理、祝儀方、曳き方、囃子方、それぞれ役割ごとに持ち場についた。
マルケー前で2回目の休憩を終え、栄町から幸町に差し掛かった。とうとう、どしゃぶり。雨が冷たい。曳き方は皆、身体の芯までズッポリとズブ濡れだ。イチコのクーラーがこんなに効いていると感じた祭りはなかった。
午後からは往路で壊れた曳き車を修理して、雨の中、快調に再スタート。昼食をとったせいか皆、元気だ。しばらくすると雨もあがった。南本町から上越大通り、大手町からお馬出しまでコースをぐるっと巡る。いつもより少し遅れて夕食をとる。皆、案外疲れを見せない。
宮入り、市中流しの後、大人全員の力で稲田町内までたどり着いた。あたりは真っ暗、行き交う車も少ない。もう20時。今日はゆっくり休もう。一同大変ご苦労様でした。
諏訪神社春祭り
5月26日(日)稲田諏訪神社の春祭り。朝7時頃には境内に町内の若衆が集まる。まず大人神輿の組み立てが始まる。3つの子供神輿は子供会の役員が各町内ごとに準備を行う。太鼓のメンバーは少し遅れて集合だ。
山車殿の大扉を開くと、太鼓の山車が静かに我らを待っていた。昨年の祇園祭以来、ほこりと落ち葉につつまれこの日を待ちわびていたのだろうか。皆で掃除を行う。10年余りの歳月を感じるようになった。提灯飾りも紫の色があせてきた。皆が思い思いの気持ちを抱いて山車を見つめていた。
ご神体を神輿に移す。お払いと玉串の奉奠を済ませた後、お神酒を頂戴した。暑い一日になりそうだ。
4町内を時間をかけて巡行する。子供たちは一生懸命に太鼓を打つ。繰り返すごとに太鼓の音が合うようになる。皆の笑顔が美しい。何気ない話に気持ちがなごむ。
太鼓をはじめて良かったな、と思うお祭りになった。